【NHK】NHK平成28年度予算 国会に提出
2月9日 18時28分
NHKの平成28年度の予算と事業計画が、高市総務大臣の意見とともに、9日、国会に提出されました。
NHKの予算と事業計画は、毎年度、国会の承認を受けることになっていて、平成28年度の予算と事業計画は、高市総務大臣の意見とともに、9日、内閣を通じて国会に提出されました。
それによりますと、事業収入は7016億円で、このうち受信料収入は前の年度より150億円多い6758億円を見込んでいます。
一方、事業支出は6936億円で、夏に開催されるリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックや、今のハイビジョンより高画質な8K・4Kと呼ばれるテレビの試験放送への対応など、放送の充実に予算を重点的に配分しています。
また、収入から支出を差し引いた80億円は、全額、東京・渋谷の放送センターの建て替えなどに備えて積み立てることにしています。
今回の予算と事業計画について、高市総務大臣の意見は、「おおむね妥当なものと認められる」としています。その一方で、おととし5月に放送した「クローズアップ現代」の中で事実に誤りがあったことや、去年12月以降、子会社「NHKアイテック」の不祥事が相次いで発覚したことについて、「公共放送の社会的責任に鑑み、憂慮すべきこと」としたうえで、特に子会社については、ガバナンスを含め、その在り方そのものをゼロベースで見直すことが急務であり、NHKがグループ全体の改革に組織を挙げて迅速に取り組むよう強く求めています。